ポルトドートウィユ（2012年生、母ポルトフィーノ）

ポルトドートウィユ（2012年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスにある駅名。ロンシャン競馬場へはこの駅から直通バスがでる」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したポルトフィーノが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2015年の京都新聞杯(G2)で2着に入った他、2015年のきさらぎ賞(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億2,000万円（300万×40口）で一口馬主が募集された。

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

6月22日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したグランカマラードを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月31日、中9週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラックバードを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月1日、中8週で迎えた3戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンライダーにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月7日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下のシクラメン賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアルバートドックに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

3歳（2015年）

2月8日、中8週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったルージュバックにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

5月9日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したサトノラーゼンに半馬身届かず2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

5歳（2017年）

4月16日、約23か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

5月28日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

12月3日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

6歳（2018年）

1月28日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。