ダンツシアトル（1990年生、母Call Me Goddess）

ダンツシアトル（1990年5月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSeattle Slew（当時16歳）と交配したCall Me Goddessが20歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦8勝。1995年の宝塚記念(G1)に勝利した他、1995年の京阪杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

10月17日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマウントロマンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月14日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシロキタアラシに1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

3歳（1993年）

9月6日、約10か月の休養明けで迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリワードガルソンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月30日、中5週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニホンピロナーリーを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（1994年）

1月23日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、ハンデG2の日経新春杯（阪神芝2500m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた8戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（ウインズ高松開設記念）（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた9戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（1995年）

3月26日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、道頓堀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタマモロードに1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

4月16日、中2週で迎えた11戦目は、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアロートゥスズカを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月13日、中1週で迎えた13戦目は、G3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のチョウカイキャロルに1馬身半の差をつけて重賞初制覇を遂げる

6月4日、中2週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイキブリザードをクビ差振り切ってグランプリホースの称号を射止めた。