ハピネス（2011年生、母フェリシタス）

ハピネス（2011年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「幸福」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンズ（当時15歳）と交配したフェリシタスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地31戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2017年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

12月7日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3歳（2014年）

2月22日、中8週で迎えた3戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したスパイスシャワーにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月15日、中2週で迎えた4戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったレッドラヴィータにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るグッドウェーブを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクリノコマチを3/4馬身振り切って制した。

11月15日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月20日、中4週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

4歳（2015年）

1月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

2月22日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、6着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

9月6日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタガノビーンズを半馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

10月4日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月5日、中8週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたクリスマス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5歳（2016年）

5月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラインハート決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月28日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月17日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったメラグラーナにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月6日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、6着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた20戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったダイワダッチェスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月2日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月4日、中8週で迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

6歳（2017年）

1月5日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

2月19日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4月8日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

5月27日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

6月18日、中2週で迎えた27戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に敗れた。

8月5日、中6週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた29戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

10月22日、中7週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスペードクイーンを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

12月17日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた31戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に終わった。