ナムラスピカ（1988年生、母ノースボイズ）

ナムラスピカ（1988年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のダイナコスモス（当時5歳）と交配したノースボイズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）いとう牧場。戦績は、中央平地40戦5勝2着4回。1994年の洛陽ステークス(オープン)で3着に入った他、1993年の北九州短距離ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

2月9日、デビュー戦は村山明騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は440kg。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ツルマルテイオーに交わされて4馬身差の2着となった。

2月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3月9日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイニングヒロオーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月27日、中6週で迎えた4戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた5戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったホワイトメンデスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月2日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた7戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のえのき賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

7月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラクエストを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

9月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したテンザンパノープにハナ差届かず2着となった。

10月27日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

4歳（1992年）

3月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は久保田英敬騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月5日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

4月18日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（3戦1勝）。17頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したキューティハートにアタマ差届かず2着となった。

5月9日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（8戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のレシティライジンに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月23日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は久保田英敬騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、6着に入り込んだ。

6月14日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の水無月ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（9戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた22戦目は、豊明市制20周年記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は松本達也騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーワアイドルを半馬身振り切って4勝目を掴み取った。

12月20日、約5か月半の休養明けで迎えた23戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（10戦2勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

5歳（1993年）

1月23日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

3月6日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4月10日、中4週で迎えた26戦目は、淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた27戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（4戦1勝）。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

5月30日、中4週で迎えた28戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタマモロードをハナ差振り切って5勝目をマークした。

6月27日、中3週で迎えた29戦目は、G2のCBC賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（6戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず最後はイイデザオウと並んで5着同着となった。

7月18日、中2週で迎えた30戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 雨/重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は松本達也騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月12日、中3週で迎えた32戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（8戦2勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた33戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた34戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は松本達也騎手（9戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた35戦目は、中京競馬場開設40周年記念シリウスステー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた36戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（11戦2勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

6歳（1994年）

1月9日、中3週で迎えた37戦目は、洛陽ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（12戦2勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

1月30日、中2週で迎えた38戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（13戦2勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（14戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた40戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。