ヴァイスシーダー（1988年生、母パワーシーダー）

ヴァイスシーダー（1988年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のメンデス（当時7歳）と交配したパワーシーダーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）増本牧場。戦績は、中央平地10戦3勝、地方3戦0勝。1991年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)に勝利した他、1992年の京阪杯(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月27日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は520kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンコウキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のイイデシビアをアタマ差振り切って2勝目を収める

3月24日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のノーザンドライバーを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

4歳（1992年）

4月25日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた7戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

6月21日、連闘で迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

10月19日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、河津裕昭騎手を鞍上に迎えて、グランドチャンピオン（大井ダート2000m 雨/重）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。15着に敗れた。

12月9日、中6週で迎えた12戦目は、浦和記念（浦和ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河津裕昭騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（1993年）

2月11日、中8週で迎えた13戦目は、川崎記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河津裕昭騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。