クロスザボーダー（2012年生、母アリーテ）

クロスザボーダー（2012年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「国境を越えて」。毛色は栗毛。種牡馬のコンデュイット（当時7歳）と交配したアリーテが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方23戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の熊本地震被災地復興祈念(一般B2-5)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大北牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、松田整二によって262.5万円で落札された。

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

2月22日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1800m 曇/重）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

5月23日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた4戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

7月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のデネブ特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

7月25日、中0週で迎えた6戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

9月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、一般C2-8（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイソノプレシャスに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月13日、中1週で迎えた9戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスパイラルステップに詰め切れず、約15馬身差の2着に敗北した。

10月20日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホクセツエールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

11月1日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1-3（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で青柳正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったスキュラに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた12戦目は、オムライスの日特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で青柳正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた13戦目は、機具岩ライトアップ特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は桑野等騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた14戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、ライヴで金沢競馬賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月24日、連闘で迎えた15戦目は、松戸政也騎手の応援記念（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイドロポリスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2016年）

3月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ゆうまんぢゅう記念（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールデンキャットを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を奪取した。

4月1日、連闘で迎えた17戦目は、一般B1三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で青柳正義騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったタイキアセンブリーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月19日、中2週で迎えた18戦目は、宝達山開山祭特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で青柳正義騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた19戦目は、一般B2-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で青柳正義騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた20戦目は、マックリンメリジェイテラ杯（金沢ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で青柳正義騎手（9戦3勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた21戦目は、熊本地震被災地復興祈念（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で青柳正義騎手（10戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドバンカーを豪快な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

6月26日、中1週で迎えた22戦目は、熊本地震被災地復興支援（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で青柳正義騎手（11戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた23戦目は、木之前葵騎手お誕生日記念（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で青柳正義騎手（12戦4勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた24戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた25戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月4日、中1週で迎えた26戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島拓騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

9月25日、連闘で迎えた28戦目は、芙蓉賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島拓騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた29戦目は、野路菊賞（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川島拓騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。