ブラウンアイボリー（1985年生、母シヤダイアイバー）

ブラウンアイボリー（1985年5月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時15歳）と交配したシヤダイアイバーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦6勝2着5回。1990年のメイステークス(オープン)に勝利した他、1988年のカーネーションカップ(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平祐二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月10日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露したが、3着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコマツソロンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月29日、中4週で迎えた3戦目は、4歳400万下の水仙賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた5戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の山吹賞（東京芝2200m 晴/重）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた6戦目は、4歳400万下の新緑賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で関口睦介騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したテンシンリュウエンにハナ差届かず2着となった。

5月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったローラブロッサムにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中5週で迎えた8戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のアマリリス賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったキョウエイシェフにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月13日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（函館芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヒデノラブリーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上400万下の八甲田山特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイセイフェザーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

9月11日、中1週で迎えた11戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビックベンチャに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月23日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4歳（1989年）

4月9日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

5月28日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

6月11日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のカネイチスルスミをクビ差振り切って雨下の戦いを制した。

5歳（1990年）

1月7日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

3月31日、中8週で迎えた18戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したピュウターオールに半馬身届かず2着となった。

4月14日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた20戦目は、緑風ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のウイリアムテルに2馬身半の差をつけて5勝目を収める

5月26日、中1週で迎えた21戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（11戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサニースワローを猛烈な末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

7月8日、中5週で迎えた22戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（12戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。