クイーンソネット（1992年生、母エイプリルソネット）

クイーンソネット（1992年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時21歳）と交配したエイプリルソネットが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地34戦5勝2着4回。1997年の新潟記念(ハンデG3)で2着に入った他、1997年の六甲ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古川平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

4月1日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったリードパーパスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったチュンシンバンブーにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

6月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイクノコウトクテンに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月2日、中3週で迎えた5戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（中京芝1800m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のアベルクイーンをハナ差振り切って優勝

8月27日、中7週で迎えた6戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエドノコバンに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

10月1日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた11戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた12戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた13戦目は、橿原ステークス（京都ダート1400m 小雪/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた14戦目は、武庫川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマンノチャレンジをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月4日、中3週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた17戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（5戦1勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた19戦目は、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

5歳（1997年）

2月22日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

3月23日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた22戦目は、淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた23戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた24戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月31日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のパールステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた27戦目は、垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた28戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマルゼンシーズに2馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月24日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したパルブライトに半馬身届かず2着となった。

9月21日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、セプテンバーステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

10月12日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた31戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた32戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（10戦2勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

11月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた34戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（11戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったヒダカブライアンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。