ブレイクランアウト（2006年生、母キュー）

ブレイクランアウト（2006年4月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「ビリヤードで全ての球をノーミスで落とすこと」。毛色は鹿毛。種牡馬のSmart Strike（当時14歳）と交配したキューが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦2勝2着2回。2008年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で3着に入った他、2009年の共同通信杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月27日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は428kg。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のミッキーペトラに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月25日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したナカヤマフェスタにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2009年）

2月8日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のトーセンジョーダンに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

5月10日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら16番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

9月12日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したキャプテントゥーレにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月25日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚に勢いがなく16着に敗れた。

4歳（2010年）

10月23日、約12か月の休養明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。