ミッキーペトラ（2006年生、母ペトラ）

ミッキーペトラ（2006年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時7歳）と交配したペトラが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回。2009年の弥生賞(G2)で2着に入った他、2010年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、矢野牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、野田みづきによって4,410万円で落札された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月27日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったブレイクランアウトに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、プロスアンドコンズに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月6日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のパープルタイヨーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2009年）

3月8日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったロジユニヴァースに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月19日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

10月31日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

12月13日、中5週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4歳（2010年）

3月21日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のカワキタフウジンに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

4月10日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ニホンピロレガーロに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月2日、中2週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた15戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月12日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

5歳（2011年）

7月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の青函ステークス（函館芝2000m 小雨/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のアサヒバロンに1馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

7月24日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

6歳（2012年）

10月8日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

7歳（2013年）

5月26日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。