エイダイクイン（1995年生、母ユキノサンライズ）

エイダイクイン（1995年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時8歳）と交配したユキノサンライズが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）東振牧場。戦績は、中央平地19戦4勝2着3回。2000年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入った他、1998年のクイーンカップ(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

9月14日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は418kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したモールドオプトレーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカナハラディライトに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエアデジャヴーをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエモシオンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3歳（1998年）

2月22日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエアデジャヴーに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月12日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

4歳（1999年）

4月10日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦2勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

11月27日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦2勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月19日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5歳（2000年）

1月30日、中5週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドチリペッパーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中4週で迎えた13戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（7戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた14戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

6月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（8戦2勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8月13日、中8週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトゥザヴィクトリーにクビ差届かず2着となった。

10月15日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月17日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。