モールドオプトレー（1995年生、母ロージィスピリット）

モールドオプトレー（1995年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカリスタグローリ（当時7歳）と交配したロージィスピリットが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着1回、地方9戦6勝2着1回。2001年の宇都宮記念(地方重賞)に勝利した他、2001年のオールスターカップ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

9月14日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイダイクインをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

10月19日、中4週で迎えた2戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のからまつ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセイクビゼンにねじ伏せられて7馬身差の2着となった。

12月20日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（1998年）

9月20日、約9か月の休養明けで迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月24日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は吉永護騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のキオマドーロをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

12月13日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は小野次郎騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4歳（1999年）

1月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉孝士騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

3月20日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の両国特別（中山芝1600m 外回り雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で徳吉孝士騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

12月11日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

5歳（2000年）

1月15日、中4週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2001年）

3月17日、約14か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず16着に終わった。

8月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から47kg減らして迎えた19戦目は、木村芳晃騎手を鞍上に迎えて、一般A1 B（高崎ダート1500m 雨/重）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のエレガンスステージに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

9月8日、中3週で迎えた20戦目は、芙蓉特別（高崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村芳晃騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のアサクサバーデンに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月14日、連闘で迎えた21戦目は、キキョウ特別（宇都宮ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木村芳晃騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアヘッドスキーに5馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月10日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、茂呂菊次郎騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオールスターカップ（足利ダート1900m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のイヴニングスキーに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月28日、中2週で迎えた23戦目は、地方重賞の宇都宮記念（宇都宮ダート1900m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は木村芳晃騎手（3戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のテンリットルをハナ差制して怒涛の5連勝を決めた。

9歳（2004年）

3月14日、約29か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた24戦目は、金精特別（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は茂呂菊次郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月20日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、金井正幸騎手を鞍上に迎えて、一般A B11（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のチヨノスターに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

7月19日、中3週で迎えた26戦目は、尾瀬特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金井正幸騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったエンジェルラックから1馬身半差の2着となった。

8月29日、中5週で迎えた27戦目は、聖石賞（高崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で金井正幸騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。3着を確保した。