シエル（2019年生、母サトノジュピター）

シエル（2019年3月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「空(仏)。空を飛ぶような馬になってほしい想いから」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時11歳）と交配したサトノジュピターが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2023年の一般C3-8。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、山田太郎によって5,280万円で落札された。

安田翔伍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月26日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

3歳（2022年）

1月23日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月24日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

7月2日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月7日、中4週で迎えた6戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

2022年8月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2023年）

3月22日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3-8（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリノアンカーマンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1300m 小雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミニストロペスカを豪快な末脚でハナ差だけ差し切って2勝目をマークした。

4月29日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3-8（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したニシケンリターンを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

5月21日、中2週で迎えた10戦目は、一般C3-6（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた11戦目は、一般C3-6（高知ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5歳（2024年）

1月27日、約7か月半の休み明けで迎えた12戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、一般C2 11（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた13戦目は、FUJI BARオープン記念レース（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2 11（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ティエラボニータに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、ダービースタリオン全国版賞（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテーオーラトゥールに2馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

3月24日、中1週で迎えた16戦目は、FUJI佐賀競馬写真展記念レース（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したフクシマパープレイにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月21日、中3週で迎えた17戦目は、出水拓人騎手を鞍上に迎えて、一般C1 12（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず最後はアメリカンウルフと並んで4着同着となった。

5月4日、中1週で迎えた18戦目は、長谷部駿弥騎手を鞍上に迎えて、一般C1 12（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のオモルフォスに1馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

5月27日、中2週で迎えた19戦目は、多草月賞（佐賀ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトレジャーシップに2馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

6月9日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた21戦目は、水張月賞（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（8戦2勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、一般C1-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた24戦目は、リンドウ賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（10戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

11月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、一般C1-7（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。