スプリームコート（1997年生、母ジヨーキジルクム）

スプリームコート（1997年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のジェネラス（当時9歳）と交配したジヨーキジルクムが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大成牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着2回、地方9戦0勝2着1回。2004年の東海クラウン(一般A1)で2着に入った他、2004年の走るドラマ笠松ルビー賞(一般A1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大成牧場から「北海道10月市場サラブレッド当歳」に上場され、主取によって円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

6月3日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったスプリングチケットにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

8月6日、中3週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月12日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月24日、中5週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラジョーネをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月7日、中1週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイパラダイスに7馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

11月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上900万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトニーボスに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

12月24日、中6週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の2000フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

4歳（2001年）

1月8日、中1週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた12戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたメジロアトラス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月18日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

5歳（2002年）

1月26日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

2月2日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず14着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

3月9日、連闘で迎えた18戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

3月17日、連闘で迎えた19戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

6月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

9月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の秋分特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

10月19日、連闘で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月16日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

11月24日、連闘で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。最後はタレてしまい18着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた28戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

6歳（2003年）

3月15日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた30戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた31戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

4月26日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のナリタエンデバーに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

7歳（2004年）

7月11日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた33戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、走るドラマ笠松ルビー賞（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月17日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた34戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた35戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマルカダイキチを捕まえ切れず、7馬身差の2着となった。

10月15日、中1週で迎えた36戦目は、地方重賞のスプリント（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた37戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた38戦目は、地方重賞のゴールド争覇（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。

8歳（2005年）

5月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのエメラルドオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた40戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、パールオープン（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた41戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。