キタノソナタ（2002年生、母ブラックアイリス）

キタノソナタ（2002年5月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ドラマ『冬のソナタ』より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のラムタラ（当時10歳）と交配したブラックアイリスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方29戦8勝2着7回。主な勝ち鞍は2006年の一般A2。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村下牧場から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

松永勇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月29日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1300m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3月5日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

3月12日、連闘で迎えた3戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

8月21日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

10月29日、中9週で迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

12月11日、中5週で迎えた6戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、一般C3（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたプライマルドリーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月25日、中1週で迎えた7戦目は、一般C3（水沢ダート1300m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4歳（2006年）

1月4日、中0週で迎えた8戦目は、一般C3（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村暁騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、レッドスターライトに3/4馬身交わされて2着となった。

1月15日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で木村暁騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイオウギにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月24日、中9週で迎えた10戦目は、一般C2（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で木村暁騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のベルールフォンテンをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

4月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、一般C1（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で木村暁騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグラスハンターに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

4月28日、中1週で迎えた12戦目は、一般B3（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で木村暁騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るブルーリージョンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

5月22日、中2週で迎えた13戦目は、一般B3（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で木村暁騎手（7戦3勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、チュードスラッガーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

6月18日、中3週で迎えた14戦目は、一般B3（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で木村暁騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコンゴウココロマチをアタマ差振り切って4勝目を手に入れた。

7月3日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦の三陸リアス特別（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で木村暁騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定戦の南昌山特別（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で木村暁騎手（10戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のコンゴウココロマチをクビ差振り切って5勝目をつかんだ。

8月7日、中1週で迎えた17戦目は、御所湖特別（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で木村暁騎手（11戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったラブラブサンヒコにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中3週で迎えた18戦目は、一般B1（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で木村暁騎手（12戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のナリタルートワンをクビ差振り切って6勝目を手にした。

9月17日、中1週で迎えた19戦目は、八幡平特別（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で木村暁騎手（13戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のユウワンテイオーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月2日、中1週で迎えた20戦目は、ハーベストカップ（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で木村暁騎手（14戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた21戦目は、草地保隆騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月4日、中1週で迎えた22戦目は、一般A2（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で草地保隆騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたミカダンディー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中3週で迎えた23戦目は、一般A2（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で草地保隆騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

12月16日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、一般A2（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で草地保隆騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスウィープザボードに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

12月30日、中1週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた25戦目は、一般A2（水沢ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で草地保隆騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、一般A2（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で草地保隆騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエイシンガッサン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は木村暁騎手（15戦7勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた28戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（16戦7勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた29戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は草地保隆騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた30戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で草地保隆騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた31戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で草地保隆騎手（8戦1勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた32戦目は、菊地康朗騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた33戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は草地保隆騎手（9戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい6着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で草地保隆騎手（10戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。