ヤサシイキモチ（2005年生、母ビッグハッピー）

ヤサシイキモチ（2005年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優しい気持ち」。毛色は鹿毛。種牡馬のビッグサンデー（当時11歳）と交配したビッグハッピーが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）田淵牧場。戦績は、中央平地37戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2008年の3歳500万下(牝)。

経歴

デビュー前

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月17日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったウォーターリングにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

10月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

11月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリリーレインボーに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2008年）

1月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 小雪/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったシルクレセプションにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

3月16日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファルネーゼを半馬身振り切って2勝目を手にした。

4月13日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

9月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

9月27日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着に入り込んだ。

12月21日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

4歳（2009年）

1月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったコウヨウアイリーンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月17日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

3月21日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月19日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月26日、連闘で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝2000m 小雨/重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

8月1日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月23日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5歳（2010年）

1月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したメルシーヨークにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月6日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた24戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4月19日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったサクラローズマリーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

8月15日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた29戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2011年）

1月30日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた33戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

6月5日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

10月8日、約4か月の休養明けで迎えた35戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた36戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた37戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。