プレミアムボックス（2003年生、母チャッターボックス）

プレミアムボックス（2003年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「賞金、賞品を入れる箱」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時7歳）と交配したチャッターボックスが17歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地34戦8勝2着1回。2009年の阪神カップ(G2)で2着に入った他、2009年のCBC賞(ハンデG3)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

12月17日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は532kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3歳（2006年）

1月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

5月6日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月14日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のキャラメレに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2007年）

1月28日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のコウユールビーに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

3月25日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレオハスラーを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

5月20日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトミノドリームに2馬身の差をつけて4勝目を収める

7月15日、中3週で迎えた11戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

5歳（2008年）

2月11日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビッグジェムを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月8日、中3週で迎えた14戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るエムオーウイナーを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦2勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

7月6日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

8月31日、中7週で迎えた17戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

10月5日、中4週で迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず14着に終わった。

6歳（2009年）

2月8日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた20戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた21戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた22戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月14日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンタイガーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月4日、中4週で迎えた25戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた26戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、6着に入り込んだ。

11月28日、中3週で迎えた27戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレディルージュをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

12月20日、中2週で迎えた28戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら15番手で通過。最後はサンカルロと並んで2着同着となった。

7歳（2010年）

2月7日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた30戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、4着に入った。

3月28日、中2週で迎えた31戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（8戦2勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

10月3日、約6か月半の休養明けで迎えた32戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた33戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（10戦2勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた34戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。