フジコチャン（2020年生、母ムービングアウト）

フジコチャン（2020年5月5日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時15歳）と交配したムービングアウトが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヤスナカファーム。2023年の優駿スプリント(S2)に勝利した他、2023年の優駿スプリント(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒山勝徳厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2022年）

11月4日、デビュー戦は森泰斗騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、アレナルに交わされて1馬身半差の2着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦の111.3万円以下（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエルツに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月9日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のビーチアネラに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月31日、中2週で迎えた4戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

3歳（2023年）

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの’23桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のワイズゴールドに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月22日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた7戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の若潮スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したメンコイボクチャンに3/4馬身届かず2着となった。

6月27日、中7週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の優駿スプリント（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のポーチュラカに1馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

10月6日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた10戦目は、ノベンバー賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（7戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの東京シンデレラマイルトライアル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

12月22日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の師走特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

4歳（2024年）

1月25日、中4週で迎えた13戦目は、’24ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた14戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、フェブラリー賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したローウェルを差し切れず、2馬身差の2着となった。

3月5日、中2週で迎えた15戦目は、雪柳スプリント（船橋ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’24 ティアラカップ（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた17戦目は、日本橋賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた18戦目は、’24メトロポリタンメイカップ（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は安藤洋一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた19戦目は、双子座新月賞（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤洋一騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた20戦目は、ムーンストーン賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤洋一騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のイッツソーラッドに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月11日、中1週で迎えた21戦目は、ジュライ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤洋一騎手（4戦1勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたブラックストーム決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月7日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、トパーズ賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤洋一騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて12着に終わった。