エムエスオープン（2017年生、母タケノチャンス）

エムエスオープン（2017年3月13日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のバトルプラン（当時12歳）と交配したタケノチャンスが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は槙本牧場。2020年の中京ペガスターカップ(地方重賞)に勝利した他、2020年の新春ペガサスカップ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、槇本牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、森哲によって270万円で落札された。

竹下直人厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2019年）

6月11日、デビュー戦は今井貴大騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスーパー（名古屋ダート800m 曇/重）に出走。馬体重は425kg。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のグラムロックを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月11日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（名古屋ダート800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフクダイトウリョウに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7月25日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦の若竹特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

8月22日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦の若駒特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカナグランプリに約15馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

9月18日、中3週で迎えた5戦目は、2歳戦のセレクトゴールド第1戦（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今井貴大騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、インザフューチャーに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦のセレクトゴールド第2戦（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で今井貴大騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

10月17日、中1週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で今井貴大騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したインザフューチャーにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月18日、中8週で迎えた8戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若獅子特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーセイシューターに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3歳（2020年）

1月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の新春ペガサスカップ（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のインザフューチャーをクビ差振り切って5勝目をマークした。

1月28日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の梅桜賞（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた11戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のスプリングカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の中京ペガスターカップ（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上弘樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメタリフェルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

5月1日、中6週で迎えた13戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の駿蹄賞（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の東海ダービー（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は今井貴大騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったニュータウンガールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中7週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の湾岸スターカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（8戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月12日、中9週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の秋の鞍（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（9戦3勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた17戦目は、ギンネム特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（10戦3勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた18戦目は、さざんか特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今井貴大騎手（11戦3勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた19戦目は、名古屋チャレンジカップヴァルカン賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で今井貴大騎手（12戦3勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた20戦目は、ビオラ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で今井貴大騎手（13戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた21戦目は、コウヤマキ特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で今井貴大騎手（14戦3勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

4歳（2021年）

6月2日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、カストル特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で今井貴大騎手（15戦3勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた23戦目は、アルフェラッツ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で今井貴大騎手（16戦3勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマコトネネキリマルに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

7月8日、中2週で迎えた24戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で今井貴大騎手（17戦3勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた25戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で今井貴大騎手（18戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

9月1日、中3週で迎えた26戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で今井貴大騎手（19戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年12月2日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。