タクノフィバー（1985年生、母マルゴレリツク）

タクノフィバー（1985年5月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアスワン（当時6歳）と交配したマルゴレリツクが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は沖田哲夫。戦績は、中央平地18戦3勝2着4回。1987年のすずかけ賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

元石正雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月13日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワールドアルテミスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月27日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のハワイアングレースに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳400万下のサフラン賞（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた4戦目は、3歳400万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のモガミポイントをハナ差振り切って制した。

12月11日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのすずかけ賞（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦2勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず3着に終わった。

3歳（1988年）

1月5日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの新春4歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で的場均騎手（6戦2勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

4歳（1989年）

2月25日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

3月11日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたカネイチスルスミ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた12戦目は、町田義一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で町田義一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた14戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

5歳（1990年）

1月6日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は町田義一騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったブロンズスターにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

1月21日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で町田義一騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマキバサイクロンを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

2月10日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で町田義一騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はシャンハイリルと並んで2着同着となった。

3月11日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で町田義一騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。