マルイチハート（2003年生、母デライトフル）

マルイチハート（2003年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋心」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時15歳）と交配したデライトフルが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はフクオカファーム。戦績は、中央平地16戦0勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方23戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の一般B6。

経歴

デビュー前

1歳のとき、福岡光夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小林茂行によって525万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月5日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

5月6日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

8月12日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた4戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた5戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒカリダイキャストを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

10月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月20日、中7週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C16（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2007年）

1月4日、中1週で迎えた8戦目は、一般C19（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したウエスタンスナイプを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中3週で迎えた9戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C20（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアメーリアに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月2日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のベルモントヒーローを半馬身振り切って優勝

8月8日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったハクシンフリーダムに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

9月6日、中3週で迎えた12戦目は、一般C9 10（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサクラフーガに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月21日、中1週で迎えた13戦目は、サルビア特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた14戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキムタツキャプテンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月10日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5歳（2008年）

1月20日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（5戦0勝）。15頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で中村将之騎手（6戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

3月22日、中6週で迎えた20戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

8月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

9月28日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中健騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた25戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

12月19日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた26戦目は、一般B6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のトップカレントをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

6歳（2009年）

1月12日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた27戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、名古屋LJケンタウロスカップ（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた28戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月3日、連闘で迎えた29戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた30戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた31戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（2戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

4月22日、中4週で迎えた32戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（3戦2勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた33戦目は、一般B6（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（4戦2勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したゴールドターンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月20日、中1週で迎えた34戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（5戦2勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた35戦目は、麦秋特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた36戦目は、加藤誓二騎手を鞍上に迎えて、第三回御疲れ様水無月かれん賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた37戦目は、竹田吉秀騎手を鞍上に迎えて、一般B10（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

8月13日、中4週で迎えた38戦目は、立秋特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹田吉秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた39戦目は、白川雲丹男誕生日記念（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は加藤誓二騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

9月3日、連闘で迎えた40戦目は、白露特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（7戦2勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。