インディードスルー（1991年生、母La Griffe）

インディードスルー（1991年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSeattle Slew（当時17歳）と交配したLa Griffeが18歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地34戦4勝2着3回。1993年の京成杯3歳ステークス(G2)で3着に入った他、1995年のパラダイスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

10月17日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は506kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタイキアークに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月13日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（1994年）

2月19日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンミズリーをクビ差振り切って優勝

3月13日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したイブキテヂカラオーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4月24日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンの葵ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたマルカオーカン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中4週で迎えた6戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた7戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

8月27日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のマッドネスオーをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月11日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

10月15日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月20日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

4歳（1995年）

4月16日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のレガシーオブゼルダを3/4馬身振り切って休み明け初戦をモノにした。

5月14日、中3週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた15戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったビコーアルファーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月2日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5歳（1996年）

7月7日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、レインボーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた19戦目は、葉月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月28日、中5週で迎えた20戦目は、セプテンバーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の盛岡競馬場姉妹提携記念オーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（6戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた22戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

6歳（1997年）

5月17日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（8戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

6月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた26戦目は、TUF杯（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

9月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（9戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の内房ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた31戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた32戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（10戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。