プリンセチア（2012年生、母タスクミストレス）

プリンセチア（2012年1月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「植物名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時11歳）と交配したタスクミストレスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方18戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年のイエロークラウン賞(一般C1二)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

2月21日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

4月18日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

7月26日、中9週で迎えた4戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

9月6日、中5週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

11月14日、中9週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた6戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 29（佐賀ダート900m 曇/不良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のステラグランデに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上C2 22（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヘレンを上がり1位タイの末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を挙げた。

12月27日、中3週で迎えた8戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 12（佐賀ダート1300m 晴/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

4歳（2016年）

1月11日、中1週で迎えた9戦目は、山口以和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は長田進仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた11戦目は、BAOOカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（2戦2勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた12戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテイクエイムに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月28日、連闘で迎えた13戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモエレベローチェに6馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4月4日、連闘で迎えた14戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサクラインペリアルを半馬身振り切って断然人気に応えた。

4月18日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部英俊騎手（3戦3勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月25日、連闘で迎えた16戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で阿部英俊騎手（4戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた17戦目は、つなぎ温泉御所湖賞（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で阿部英俊騎手（5戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカグニザントにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

5月22日、中1週で迎えた18戦目は、イエロークラウン賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で阿部英俊騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンギルロイを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

6月13日、中2週で迎えた19戦目は、スターガザール賞（盛岡ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で阿部英俊騎手（7戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、南部杯カウントダウン1（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で阿部英俊騎手（8戦4勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた21戦目は、陸前高田市産業まつり賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で阿部英俊騎手（9戦4勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた22戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、盛岡りんご賞（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた23戦目は、一般C1二（水沢ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原辰徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。