エイシンバーモント（1991年生、母Slanted）

エイシンバーモント（1991年4月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のCozzene（当時11歳）と交配したSlantedが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦1勝2着5回。1994年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入った他、1993年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月17日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウユウシに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったタックスヘイブンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナガラフラッシュに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（1994年）

1月15日、中2週で迎えた5戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったノーザンプリンセスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

1月30日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒシアマゾンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

3月6日、中4週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したプリンセストウジンにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月23日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦1勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦1勝）。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

12月24日、中5週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

4歳（1995年）

1月8日、中1週で迎えた14戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた15戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた16戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（京都芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

3月25日、連闘で迎えた18戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのプロキオンステークス（京都ダート1200m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた19戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた20戦目は、町田義一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた21戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

5歳（1996年）

1月21日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の斑鳩ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。