ドンフランキー（2019年生、母ウィーミスフランキー）

ドンフランキー（2019年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「首領+母名より」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時18歳）と交配したウィーミスフランキーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のドバイゴールデンシャヒーン(唖・G1)で2着に入った他、2023年の東京盃(Jpn2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、早野誠によって7,344万円で落札された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月26日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は576kg。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したタガノフィナーレを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月24日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月18日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウキッドに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

1月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月13日、中8週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のテーオーステルスに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月16日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

9月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタノエクスプレスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

11月20日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、カセノダンサーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2023年）

1月14日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレオノーレに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月11日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月22日、中5週で迎えた11戦目は、京都競馬場グランドオープン記念（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサイクロトロンに2馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

7月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のリメイクをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

8月15日、中4週で迎えた13戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（7戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸びを見せたが、リメイクに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月4日、中6週で迎えた14戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（8戦4勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のリュウノユキナに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

5歳（2024年）

2月18日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（9戦5勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

3月30日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったTuzから6馬身半差の2着に敗北した。

8月14日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（10戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のクロジシジョーを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。