サーマルソアリング（2020年生、母トータルヒート）

サーマルソアリング（2020年3月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「スカイスポーツ用語。熱上昇風を利用して高度を獲得するテクニック」。毛色は鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時8歳）と交配したトータルヒートが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2024年の兵庫女王盃(牝Jpn3)で3着に入った他、2024年の総武ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

9月10日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスマートジェイナを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月10日、中3週で迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月19日、中5週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2023年）

1月9日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のセーヌドゥレーヴに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月4日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

7月23日、中5週で迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジュエリジュエリーに約12馬身の大差をつけて2勝目を奪取した。

9月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のモルチャンに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月8日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミラクルティアラを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2024年）

3月3日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたゴールドハイアー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn3の兵庫女王盃（園田ダート1870m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。