タイキパイソン（1991年生、母Certain Secret）

タイキパイソン（1991年3月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のSaratoga Six（当時9歳）と交配したCertain Secretが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦6勝2着2回、中央障害4戦1勝。1996年のガーネットステークス(オープン)に勝利した他、1994年のクロッカスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

11月7日、デビュー戦は橋本広喜騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は518kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターイメージを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、逃げるサクラエイコウオーを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月25日、中3週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

3歳（1994年）

2月5日、中5週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のツキノメガミに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったフジノマッケンオーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月13日、中1週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月11日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のインタークレバーをクビ差振り切って雨中の戦いを制した。

7月30日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

9月10日、中5週で迎えた10戦目は、ながつきステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（1995年）

4月23日、約7か月半の休み明けで迎えた11戦目は、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5月21日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の欅ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた13戦目は、安芸ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビワセイハに6馬身の差をつけて4勝目を手にした。

6月18日、中1週で迎えた14戦目は、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月29日、中5週で迎えた15戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

10月29日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、甲斐路ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた17戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のユキノサンシャインに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月25日、連闘で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのリバーサイドステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

5歳（1996年）

1月6日、中5週で迎えた19戦目は、ガーネットステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のビッグショウリをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月5日、約9か月の休養明けで迎えた20戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのリバーサイドステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

6歳（1997年）

3月9日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロシンドウに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月23日、中1週で迎えた24戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた25戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた26戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。