トチノミネフジ（1990年生、母カンダサカエ）

トチノミネフジ（1990年4月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。1993年にNARグランプリアラブ年度代表馬、1994年にNARグランプリアラブ系4歳以上最優秀馬及び年度代表馬を受賞した。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のシナノリンボー（当時15歳）と交配したカンダサカエが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は元茂牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方19戦17勝2着1回。1993年に千鳥賞、アラブダービー及びアラブ王冠賞を制して南関東アラブ三冠を達成するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小出雄司厩舎（宇都宮）へ入厩。

2歳（1992年）

8月27日、デビュー戦は佐々木泉騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳（宇都宮ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は513kg。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のダイケンルビーに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月20日、中2週で迎えた2戦目は、アラ系3歳（宇都宮ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木泉騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のアオバカズスミに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月30日、中5週で迎えた3戦目は、2歳戦の黒バラ特別（宇都宮ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木泉騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月4日、中4週で迎えた4戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の赤松特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のカネヤマスバルに8馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

12月30日、中3週で迎えた5戦目は、2歳戦の寒菊特別（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のカサイパールに1馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

3歳（1993年）

1月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦の万両特別（大井ダート1500m 内回り雨/重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で早田秀治騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアドバンスベターに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月28日、中5週で迎えた7戦目は、椿賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で早田秀治騎手（3戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のタカラシルキーに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月30日、中3週で迎えた8戦目は、銀盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で早田秀治騎手（4戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のカスガタイヨウに半馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月7日、中4週で迎えた9戦目は、3歳戦の千鳥賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で早田秀治騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のランドアポロに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

6月16日、中5週で迎えた10戦目は、3歳戦のアラブダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で早田秀治騎手（6戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のランドアポロに半馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

9月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、スターライト賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で早田秀治騎手（7戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のレズモサンセーに半馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

10月7日、中3週で迎えた12戦目は、3歳戦のアラブ王冠賞（大井ダート2000m 雨/稍重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で早田秀治騎手（8戦8勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のセイフウザンをハナ差制して驚異の9連勝を決めた。

12月9日、中8週で迎えた13戦目は、全日本アラブ大賞典（大井ダート2600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で早田秀治騎手（9戦9勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスズノキャスターに半馬身の差をつけて10連勝を達成した。

4歳（1994年）

1月27日、中6週で迎えた14戦目は、高橋三郎騎手を鞍上に迎えて、報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のアレアズマをハナ差制して連勝数を11に伸ばした。

3月23日、中7週で迎えた15戦目は、銀盃（大井ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は早田秀治騎手（10戦10勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のカサイオーカンに5馬身の差をつけて連勝数を12に伸ばした。

5月16日、中7週で迎えた16戦目は、隅田川賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（11戦11勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のブルーファミリーに1馬身の差をつけて連勝数を13に伸ばした。

6月26日、中5週で迎えた17戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で早田秀治騎手（12戦12勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

7月25日、中3週で迎えた18戦目は、ワード賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で早田秀治騎手（13戦12勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグエンペラーに3馬身の差をつけて勝利数を16に伸ばす

9月27日、中8週で迎えた19戦目は、東京盃（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で早田秀治騎手（14戦13勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったサクラハイスピードから3/4馬身差の2着に敗北した。

12月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、全日本アラブ大賞典（大井ダート2600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で早田秀治騎手（15戦13勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のスズノキャスターをクビ差制して勝利数を17に伸ばす