タイキフラッシュ（1991年生、母Sudden Flash）

タイキフラッシュ（1991年1月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のSpend a Buck（当時9歳）と交配したSudden Flashが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地38戦6勝2着6回、地方2戦0勝。1998年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入った他、1998年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

10月24日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアンプラグドをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（1994年）

6月18日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳500万下のクレマチス賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、逃げるメイプルトウショウに半馬身届かず2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下のローズマリー賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4歳（1995年）

7月9日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月12日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったモリチヅルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた7戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の火打山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた9戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

12月23日、中3週で迎えた10戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

5歳（1996年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

2月25日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はプレイアローンと並んで2着同着となった。

4月20日、中5週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったカットスルーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（5戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフジミハミルトンを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

6月22日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林久晃騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のジョウノジュエリーに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月20日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

11月9日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた22戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’96インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセンボンザクラを半馬身振り切って4勝目を収める

12月8日、中1週で迎えた23戦目は、市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

6歳（1997年）

1月11日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

1月26日、中1週で迎えた25戦目は、白嶺ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったユキノハンサムに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月23日、中3週で迎えた27戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るユキノハンサムを交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて5勝目を手に入れた。

4月19日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（11戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキャッシュラボーラを3/4馬身振り切って制した。

5月31日、中5週で迎えた29戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

7月20日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月7日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（12戦2勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

7歳（1998年）

1月5日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（13戦2勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月21日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月22日、中3週で迎えた35戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（15戦2勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に終わった。

7月11日、約3か月半の休養明けで迎えた37戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小林久晃騎手（7戦2勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、オフサイドトラップにクビ差交わされて2着となった。

11月30日、約4か月半の休養明けで迎えた38戦目は、長橋秀樹騎手を鞍上に迎えて、トパーズ特別（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8歳（1999年）

4月20日、約4か月半の休み明けで迎えた39戦目は、ダイヤモンド特別（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長橋秀樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6月20日、中8週で迎えた40戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で長橋秀樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。