チェーンオブラブ（2017年生、母フェアエレン）

チェーンオブラブ（2017年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「愛の連鎖」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したフェアエレンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2020年のフェアリーステークス(牝G3)で2着に入った他、2022年のエニフステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は川又賢治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったペコリーノロマーノに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中6週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のタイキラッシュに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月17日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2020年）

1月13日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したスマイルカナを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

3月7日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月12日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露し、6着に入り込んだ。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

11月14日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

4歳（2021年）

1月31日、中7週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月14日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

4月24日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

8月7日、中6週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

12月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジゲンを3/4馬身振り切って久しぶりの実戦を物にした。

5歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた18戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月26日、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月26日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月5日、中9週で迎えた21戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、松風月ステークス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月10日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアーバンイェーガーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

2022年11月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10着に終わった。