スマイルカナ（2017年生、母エーシンクールディ）

スマイルカナ（2017年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「笑顔+人名」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したエーシンクールディが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は木田牧場。2020年の桜花賞(牝G1)で3着に入った他、2020年のターコイズステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、平井克彦から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって6,048万円で落札された。

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

7月27日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は414kg。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神でしぶとく粘り込んで、最後は2着のゲームアルアルをハナ差振り切って初白星を挙げた。

11月17日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のサクラトゥジュールをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

3歳（2020年）

1月13日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のチェーンオブラブに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月7日、中7週で迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4月12日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田大知騎手（4戦3勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の勝負根性でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

5月24日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（5戦3勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

6月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のラセットに1馬身半の差をつけて制した。

9月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（7戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、トロワゼトワルにハナ差交わされて2着に惜敗した。

10月24日、中5週で迎えた10戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（9戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、伸びてきたプールヴィル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアンドラステをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4歳（2021年）

4月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田大知騎手（11戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

5月16日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田大知騎手（12戦5勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

9月12日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田大知騎手（13戦5勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

10月17日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

12月18日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（14戦5勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

5歳（2022年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（15戦5勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

2022年3月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。