カフェオリンポス（2001年生、母コニャックレディ）

カフェオリンポス（2001年1月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋オリンポス山」。毛色は栗毛。種牡馬のGrand Slam（当時6歳）と交配したコニャックレディが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦6勝2着5回、地方4戦1勝。2004年のジャパンダートダービー(G1)に勝利した他、2007年のフェブラリーステークス(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月16日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったパレスエースを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイルドシャウトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったタイキバカラに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセイントタイトルに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

3歳（2004年）

1月31日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジンクライシスに2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

6月5日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では稲妻のようなを披露したが、4着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアクイレジアに3馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

12月11日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったヒシアトラスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月29日、中2週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 雪/重）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

4歳（2005年）

1月29日、中3週で迎えた11戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、最後はサミーミラクルと並んで5着同着となった。

2月20日、中2週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3月27日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

6月25日、中6週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラントゥザフリーズを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

10月29日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた17戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったベラージオにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2006年）

4月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のチョウカイロイヤルに1馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

4月23日、中2週で迎えた19戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5月27日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

7月16日、中6週で迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのエニフステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

11月18日、中4週で迎えた24戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラッキーブレイクをハナ差振り切って7勝目を挙げた。

12月29日、中5週で迎えた25戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2007年）

1月21日、中2週で迎えた26戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた27戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月8日、約5か月の休み明けで迎えた29戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月27日、中2週で迎えた30戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（12戦3勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた31戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

7歳（2008年）

2月4日、中9週で迎えた32戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月9日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

8歳（2009年）

2月14日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、抜け出したウォータクティクスにハナ差届かず2着となった。

2月22日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた36戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた37戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（13戦3勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。