ワイルドソング（2014年生、母プリティゴールド）

ワイルドソング（2014年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋歌。野生の歌」。毛色は鹿毛。種牡馬のワイルドワンダー（当時12歳）と交配したプリティゴールドが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フジカワ牧場。2017年の不来方賞(M1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

11月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3歳（2017年）

2月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったエポックメーカーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

7月30日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月2日、中6週で迎えた8戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のピースワンポイントに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月22日、中2週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた9戦目は、3歳M1の不来方賞（盛岡ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったキングジャガーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、中3週で迎えた10戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、3歳M1のダービーグランプリ（水沢ダート2000m 雪/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた11戦目は、震災復興子ども達に夢と笑顔を（水沢ダート1600m 雪/稍重）に出走。鞍上は陶文峰騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のモルフェワインに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2018年）

1月13日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

7月15日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦0勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた15戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

10月14日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、コルチカム賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイーダに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月29日、中1週で迎えた17戦目は、プロキオン賞（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は陶文峰騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた18戦目は、ひいらぎ賞（水沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルノヴィオを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月15日、中2週で迎えた19戦目は、もみの木特別（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2019年）

4月13日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、陽春特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で陶文峰騎手（6戦3勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

4月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、仲春特別（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で陶文峰騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた22戦目は、皐月特別（水沢ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で陶文峰騎手（8戦3勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6月3日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、麦秋特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた24戦目は、夏至特別（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は陶文峰騎手（9戦3勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた25戦目は、小暑特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（10戦3勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月15日、中1週で迎えた26戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ジャパンジョッキーズカップ第3戦（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた27戦目は、立秋特別（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（11戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のケルヴィンサイドを半馬身振り切って5勝目を挙げた。

8月11日、中1週で迎えた28戦目は、納涼特別（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（12戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた29戦目は、初秋特別（水沢ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（13戦4勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

9月9日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、仲秋特別（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で陶文峰騎手（14戦4勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた31戦目は、寒露特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で陶文峰騎手（15戦4勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた32戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、紅葉特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

12月15日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた33戦目は、もみの木特別（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。