シングンマイケル（2014年生、母ジェヴォーナ）

シングンマイケル（2014年4月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。2019年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のシングンオペラ（当時16歳）と交配したジェヴォーナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はヒカル牧場。2019年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2019年の東京ハイジャンプ(JG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

1月29日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したインシュラーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

4月23日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

7月2日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、ハウエバーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

7月23日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったモクレレに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で武士沢友治騎手（6戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

8月20日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武士沢友治騎手（7戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた9戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

4歳（2018年）

1月14日、中3週で迎えた10戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。3着に入った。

3月11日、中7週で迎えた11戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で金子光希騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウラプターに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月31日、中2週で迎えた12戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金子光希騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月7日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で金子光希騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったシゲルクロカジキから半馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中4週で迎えた14戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で金子光希騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（福島障害芝3350m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で金子光希騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムオペラドンに5馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月8日、中4週で迎えた16戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で金子光希騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったハルキストンからクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2019年）

2月2日、中7週で迎えた17戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で金子光希騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のムーンクレストに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月23日、中6週で迎えた18戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で金子光希騎手（9戦3勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルプロンプトから2馬身半差の2着となった。

5月4日、中5週で迎えた19戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で金子光希騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月22日、中6週で迎えた20戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルプロンプトに半馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月15日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/稍重）に出走。鞍上は金子光希騎手（11戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウダッサイをクビ差制して2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

12月21日、中9週で迎えた22戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（12戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のブライトクォーツに2馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

6歳（2020年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で金子光希騎手（13戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったオジュウチョウサンから9馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中4週で迎えた24戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/不良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で金子光希騎手（14戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。