ダンツプリウス（2013年生、母ストロングレダ）

ダンツプリウス（2013年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋～に先立って（ラテン語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時28歳）と交配したストロングレダが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回、中央障害4戦1勝2着1回。2016年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2016年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、山元哲二によって745.2万円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

6月21日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は494kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

6月27日、連闘で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったマイネルサグラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイネルツィールに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月1日、中1週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったケルフロイデにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月28日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた7戦目は、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアーバンキッドをハナ差振り切って2勝目をつかんだ。

2月27日、中7週で迎えた9戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレインボーラインにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

4月9日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のストーミーシーをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5月8日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着に入った。

10月30日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4歳（2017年）

1月5日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（7戦2勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

3月5日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月13日、中5週で迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（10戦2勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

7月2日、中6週で迎えた18戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸山元気騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で丸山元気騎手（12戦2勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

11月19日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に敗れた。

5歳（2018年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から30kg増やして迎えた21戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノアーバニティから1馬身1/4差の2着となった。

2月25日、中2週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のスズカグランデに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月14日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に敗れた。

8月18日、中4週で迎えた24戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。