ハイヒール（2015年生、母ドリームスケイプ）

ハイヒール（2015年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ハイヒール」。毛色は鹿毛。種牡馬のトーセンホマレボシ（当時6歳）と交配したドリームスケイプが15歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦2勝。2019年の小倉日経オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、石川達絵によって2,700万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月12日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 雨/重）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサヤカチャンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

3歳（2018年）

2月17日、中9週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

3月24日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

4月22日、中3週で迎えた7戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

6月17日、中7週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月15日、中3週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

10月21日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた11戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のインターセクションをアタマ差振り切って2勝目を挙げた。

12月16日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の蛍池特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

3月16日、中8週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

5月12日、中7週で迎えた15戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったルナーランダーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月22日、中2週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、シフルマンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月10日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの宮崎特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエングレーバーを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

8月25日、中1週で迎えた19戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月19日、中7週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの修学院ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

5歳（2020年）

2月16日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

2020年2月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。