シフルマン（2016年生、母ラブリネスオブパリ）

シフルマン（2016年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「口笛(仏)。母名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のハービンジャー（当時10歳）と交配したラブリネスオブパリが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年の都大路ステークス(オープン)に勝利した他、2019年の若葉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月14日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

11月24日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

3歳（2019年）

1月19日、中7週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメテオスウォームに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月16日、中3週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったアトミックフォースにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月16日、中3週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月18日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳500万下の早苗賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネルミュトスに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月22日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイヒールを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

9月22日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。

4歳（2020年）

2月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオホーツクステークス（札幌芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（8戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

12月20日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのサンタクロースハンデキャップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（9戦1勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

5歳（2021年）

4月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた20戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの京橋ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

6月6日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦2勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のシュヴァリエローズをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

11月20日、中6週で迎えた23戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

6歳（2022年）

2月6日、中7週で迎えた25戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、ダブルシャープにクビ差交わされて2着となった。

3月13日、中4週で迎えた26戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

5月14日、中8週で迎えた27戦目は、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦3勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のダブルシャープをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

8月14日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

7歳（2023年）

7月9日、約11か月の休養明けで迎えた29戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

10月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

8歳（2024年）

2月18日、約3か月の休み明けで迎えた32戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

2024年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。