リビアーモ（2005年生、母ラトラヴィアータ）

リビアーモ（2005年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オペラ『椿姫』で歌われるコーラスより」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時9歳）と交配したラトラヴィアータが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦6勝2着3回。2010年のオーロカップ(オープンハンデ)に勝利した他、2010年の府中牝馬ステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月22日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

5月18日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線に入ると、前で粘るドナヴィラージュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月7日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月2日、中7週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったアーバニティにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

8月31日、中3週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のニシノガーランドに3馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

10月18日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミルクトーレルを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月27日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

4歳（2009年）

1月18日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したファストロックにクビ差届かず2着となった。

3月15日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に敗れた。

5歳（2010年）

1月5日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線に入ると、前で粘るマヤノマヤを途轍もない末脚で半馬身差し切って4勝目を奪取した。

2月21日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の中山スプリングプレミアム（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の東京スマイルプレミアム（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月21日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したファイアーフロートにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月2日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のキタノリューオーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月17日、中1週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

11月13日、中3週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のムラマサノヨートーに1馬身1/4の差をつけて6勝目を収める

12月18日、中4週で迎えた22戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず15着に敗れた。

6歳（2011年）

1月30日、中5週で迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。