ネオリアリズム（2011年生、母トキオリアリティー）

ネオリアリズム（2011年3月22日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「新現実主義。父、母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時11歳）と交配したトキオリアリティーが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦7勝2着1回、海外4戦1勝。2017年のクイーンエリザベス2世カップ(香・G1)に勝利した他、2017年の香港カップ(香・G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月24日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたレッドグルック決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドレギオンを鮮烈な末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

5月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るホルボッシュを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて制した。

4歳（2015年）

2月21日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月2日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒルノマテーラに3馬身の差をつけて久々の一戦を制した。

9月5日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネグレヴィルに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月25日、中6週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

11月29日、中4週で迎えた10戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のイサベルに1馬身の差をつけて制した。

5歳（2016年）

1月5日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず最後はスピリッツミノルと並んで7着同着となった。

2月21日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月17日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月21日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のモーリスに2馬身の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

11月20日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はR.ムーア騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、3着に入った。

12月11日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（2017年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサクラアンプルールを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

4月30日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のPakistan Starをクビ差制してG1ホースの称号を手に入れた。

10月29日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/不良）に出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

12月10日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2018年）

3月31日、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月19日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でJ.モレイラ騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。