バンクオブクラウズ（2017年生、母サマーロコガール）

バンクオブクラウズ（2017年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「入道雲、積乱雲。母名と馬体より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のロージズインメイ（当時17歳）と交配したサマーロコガールが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2021年のマーキュリーカップ(Jpn3)で2着に入った他、2021年の名古屋大賞典(Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額960万円（2.4万×400口）で一口馬主が募集された。

石坂公一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月21日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は502kg。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3歳（2020年）

1月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

1月25日、中1週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカデレヤを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた5戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマドルガーダを半馬身振り切って制した。

5月24日、中3週で迎えた6戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月11日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスのインディアトロフィー（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は藤井勘一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

11月21日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のキタノヴィジョンに3馬身の差をつけて3勝目を収める

12月19日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの仲冬ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

4歳（2021年）

2月20日、中8週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のキタノヴィジョンに2馬身の差をつけて制した。

3月11日、中2週で迎えた12戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったクリンチャーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月9日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒロイックテイルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中5週で迎えた14戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 小雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたハヤヤッコ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中3週で迎えた15戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマスターフェンサーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2022年1月5日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。