カズピレウス（2020年生、母ヤマノアイリー）

カズピレウス（2020年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したヤマノアイリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者はチャンピオンズファーム。戦績は、中央平地7戦0勝、中央障害1戦0勝、地方12戦6勝2着1回。2024年のオータムアタック(一般B C)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、チャンピオンズファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、雅苑興業によって528万円で落札された。

新谷功一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

12月24日、デビュー戦は角田大河騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

3歳（2023年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

4月8日、中6週で迎えた4戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田大河騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

6月8日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、3歳C1 C2（園田ダート820m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた7戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、3歳C1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳C1二（園田ダート1230m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた9戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた10戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のdelaライブショー記念（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャッチザロマンスに約11馬身の大差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月30日、中1週で迎えた11戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウヒエイに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月29日、中8週で迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

12月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

4歳（2024年）

3月3日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた15戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブリーゼに約14馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月5日、中1週で迎えた16戦目は、花梨特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のアンナプルナに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7月2日、中3週で迎えた17戦目は、星合特別（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺竜也騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァンヌに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月17日、中1週で迎えた18戦目は、マリーゴールド特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺竜也騎手（4戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたカヤドーブラック決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月25日、中9週で迎えた19戦目は、オータムアタック（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺竜也騎手（5戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフルーヴに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月11日、中1週で迎えた20戦目は、ハツシモ特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺竜也騎手（6戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。