ビッグカポネ（2003年生、母ロンドンブリッジ）

ビッグカポネ（2003年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋有名なマフィアのボスより」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したロンドンブリッジが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は2008年の名古屋城ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

10月8日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月23日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシェルズレイを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月5日、中1週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下のあけび賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2006年）

4月2日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサイレントプライドに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロードアルファードにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月17日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の洛南特別（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったスズカフェニックスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の如意ヶ嶽特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のタイキマドレーヌに5馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

8月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のおけさ特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月17日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、マシュリクに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

12月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

12月23日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4歳（2007年）

1月8日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、アグネスアークに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月12日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキクカラヴリイに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

7月8日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の文月特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた23戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったサンライズレクサスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2008年）

3月2日、約7か月半の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキングブレーヴに2馬身半の差をつけて久々の一戦を物にした。

3月16日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクウィザードをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

7月13日、中5週で迎えた27戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた28戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で芹沢純一騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月30日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。