フィロゾフィーオ（2010年生、母フレンドリースピカ）

フィロゾフィーオ（2010年3月4日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフィガロ（当時15歳）と交配したフレンドリースピカが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、地方30戦7勝2着6回。主な勝ち鞍は2016年の梅見月特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

栗林信文厩舎（川崎）へ入厩。

3歳（2013年）

4月19日、デビュー戦は真島大輔騎手を鞍上に据えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は511kg。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったアマリネに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月24日、中4週で迎えた2戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るミキノマンドラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月13日、中2週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた3戦目は、3歳（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた4戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダンシングローマンに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦のカーネリアンフラワー賞（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦のオーガストフラワー賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、長谷特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

11月15日、中4週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた8戦目は、神奈川台場特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた9戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、トナカイ特別（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（2014年）

1月31日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、伊藤裕人騎手を鞍上に迎えて、姫椿賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月20日、中2週で迎えた11戦目は、越生町のマスコット「うめりん」賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤裕人騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた12戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四五（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったシンボリスウィフトに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月20日、中1週で迎えた13戦目は、啓蟄賞（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したプリンストロイアにクビ差届かず2着となった。

4月2日、中1週で迎えた14戦目は、おおぐま座特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1四五（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金子正彦騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカーヴィシャスに2馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

5月22日、中4週で迎えた16戦目は、緑陰特別（川崎ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた17戦目は、夏椿賞（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は金子正彦騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた18戦目は、海王星特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月25日、中3週で迎えた19戦目は、一般C1五（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月6日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金子正彦騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた21戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るプリモトレジャーを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

9月9日、中2週で迎えた22戦目は、すすき賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のティアップサニーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2015年）

7月9日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から19kg減らして迎えた23戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、くちなし特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた24戦目は、JAバンクちょリス特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、一般C1八九（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は町田直希騎手（2戦2勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

12月28日、中4週で迎えた26戦目は、一般C1九十（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（3戦2勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したクレメンスを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

6歳（2016年）

1月11日、中1週で迎えた27戦目は、一般C2四五（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線に入ると、前で粘るボンカマラードを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

2月11日、中3週で迎えた28戦目は、梅見月特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のプラチナバディに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月24日、中1週で迎えた29戦目は、風花特別（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で町田直希騎手（6戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したソウルキングにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月14日、中2週で迎えた30戦目は、春水特別（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で町田直希騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したターフデザイナーにハナ差届かず2着に甘んじた。