クラウンプリンセス（2004年生、母クラウンピース）

クラウンプリンセス（2004年1月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「皇太子妃」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時9歳）と交配したクラウンピースが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦7勝2着3回。2009年の小倉記念(ハンデG3)で3着に入った他、2009年のポートアイランドステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月25日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 雨/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったブレイブボーイに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月8日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたマルカハンニバル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月30日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のツルマルアイに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月14日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた7戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた8戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダノンフローラをハナ差振り切って2勝目を手にした。

3歳（2007年）

2月17日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

11月10日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はミスティラブと並んで2着同着となった。

11月24日、中1週で迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の御室特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで先頭をうかがい、最後は2着のエリモファイナルをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月23日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

4歳（2008年）

1月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月16日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

5月25日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

7月20日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月24日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた20戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のパッションレッドに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2008ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマッチメイトをクビ差振り切って優勝

12月20日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

5歳（2009年）

2月1日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

6月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた26戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルレーニアをクビ差だけ差し切って6勝目を手にした。

8月2日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

9月12日、中5週で迎えた28戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた29戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアップドラフトをハナ差振り切って7勝目を奪取した。

10月31日、中3週で迎えた30戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月19日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

6歳（2010年）

1月5日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（6戦2勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。