ニシノデイジー（2016年生、母ニシノヒナギク）

ニシノデイジー（2016年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+すてきなもの」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時10歳）と交配したニシノヒナギクが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2022年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2018年のホープフルステークス(G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月8日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は478kg。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったラブミーファインに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトゥアレグに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月1日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイママを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアガラスをハナ差振り切って3連勝で2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

12月28日、中5週で迎えた5戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2019年）

3月3日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

4月14日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（6戦3勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚色が鈍り17着に敗れた。

5月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で勝浦正樹騎手（7戦3勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で勝浦正樹騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

4歳（2020年）

1月26日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月15日、中6週で迎えた12戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり18着に敗れた。

7月19日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

5歳（2021年）

2月7日、約7か月の休養明けで迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（10戦3勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

5月9日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（11戦3勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって18着に終わった。

11月21日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

12月28日、中4週で迎えた19戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

6歳（2022年）

1月29日、中4週で迎えた20戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

5月28日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。3着に入った。

6月19日、中2週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のファルヴォーレに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

11月19日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったコウユーヌレエフから半馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中4週で迎えた24戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のゼノヴァースに3馬身の差をつけて初のG1タイトルをつかんだ。

7歳（2023年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた26戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月15日、約6か月の休み明けで迎えた27戦目は、東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。11着に敗れた。

12月23日、中9週で迎えた28戦目は、中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルグロンから約10馬身差の2着に敗北した。

8歳（2024年）

3月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月13日、中4週で迎えた30戦目は、中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。