インディアンヒル（1987年生、母ミスマリオン）

インディアンヒル（1987年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサーペンフロ（当時16歳）と交配したミスマリオンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）飛渡牧場。戦績は、中央平地25戦5勝2着4回、地方11戦0勝2着1回。1991年のフェブラリーハンデキャップ(ハンデG3)で3着に入った他、1991年のガーネットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平祐二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月27日、デビュー戦は杉浦宏昭騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るソシアルメーカーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた3戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のミモザ賞（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のハイフェザーをクビ差振り切って制した。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月10日、中4週で迎えた6戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

10月13日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、高橋明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1400m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のフジカツラをハナ差振り切って優勝

11月17日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（4戦3勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったハッピィーギネスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月9日、中2週で迎えた10戦目は、市川ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったマルトラックにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

4歳（1991年）

1月7日、中3週で迎えた11戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（6戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた12戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のキタサンラインに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（8戦4勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

3月9日、中2週で迎えた14戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦宏昭騎手（9戦4勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では全く伸びず3着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた15戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で杉浦宏昭騎手（10戦4勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。3着に入った。

9月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、初風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったスタビライザーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月5日、中3週で迎えた17戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（11戦4勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5歳（1992年）

4月12日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、マルトラックに交わされて4馬身差の2着となった。

5月2日、中2週で迎えた19戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、安芸ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

6歳（1993年）

2月14日、約8か月半の休養明けで迎えた22戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（12戦4勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

4月25日、中9週で迎えた23戦目は、岡山定夫騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るユーワアトラスを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月23日、中3週で迎えた24戦目は、欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡山定夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

7歳（1994年）

3月27日、約10か月半の休み明けで迎えた25戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた26戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

9月2日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、根岸良昌騎手を鞍上に迎えて、長月特別（三条ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた28戦目は、青雲特別（新潟(地)ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で根岸良昌騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた29戦目は、神無月特別（新潟(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で根岸良昌騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた30戦目は、深秋特別（新潟(地)ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で根岸良昌騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

8歳（1995年）

6月5日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、大沢健司騎手を鞍上に迎えて、下越特別（新潟(地)ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月18日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、水無月特別（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大沢健司騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月17日、約3か月の休み明けで迎えた33戦目は、朝日岳特別（新潟(地)ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大沢健司騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた34戦目は、深秋特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大沢健司騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったオリンピアリバーから3/4馬身差の2着となった。

11月2日、中1週で迎えた35戦目は、霜月特別（三条ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で大沢健司騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた36戦目は、晩秋特別（三条ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で大沢健司騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。競走中止となった。