ビエンナーレ（2003年生、母フォーカルプレーン）

ビエンナーレ（2003年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「美術展（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時9歳）と交配したフォーカルプレーンが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は神垣道弘。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回。2008年の札幌日経オープン(オープン)に勝利した他、2008年のメトロポリタンステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

2月5日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は386kg。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月25日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

5月7日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のターキーに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月3日、中3週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルグリッツァに半馬身届かず2着となった。

7月2日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったキングエクスプレスにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

7月30日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg減らして迎えた7戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

4歳（2007年）

4月1日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

5月19日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

7月21日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2400m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は的場勇人騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り雨/不良）に出走。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のジャガーメイルに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月21日、中2週で迎えた14戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルグラナーテに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

5歳（2008年）

4月26日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

6月15日、中6週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた17戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた19戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスクリーンヒーローに2馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

11月16日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

12月6日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6歳（2009年）

5月31日、約6か月の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

6月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく12着に終わった。

8月8日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

7歳（2010年）

1月24日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月27日、中5週で迎えた27戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。