スクリーンヒーロー（2004年生、母ランニングヒロイン）

スクリーンヒーロー（2004年4月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「銀幕のヒーロー」。2008年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時9歳）と交配したランニングヒロインが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着6回。2008年のジャパンカップ(G1)に勝利した他、2009年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

12月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ゴールドマインに交わされて3馬身半差の2着となった。

3歳（2007年）

1月13日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のベルグミサイルに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

2月25日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のテスタロッサをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたメイショウエグル決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月5日、中4週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦2勝）。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入った。

7月1日、中2週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したロックドゥカンブを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月26日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（7戦2勝）。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

4歳（2008年）

8月16日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るビービーファルコンを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりの実戦をモノにした。

9月7日、中2週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったビエンナーレに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月12日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたジャガーメイル決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月9日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のジャガーメイルに1馬身半の差をつけて重賞初制覇を遂げる

11月30日、中2週で迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のディープスカイを半馬身振り切って最強馬の称号を手に入れた。

12月28日、中3週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5歳（2009年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

6月28日、中7週で迎えた21戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったカンパニーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

11月29日、中3週で迎えた23戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。