スイシン（2013年生、母スイートパッセ）

スイシン（2013年3月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「推進」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワイルドワンダー（当時11歳）と交配したスイートパッセが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フジカワ牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方22戦5勝2着3回。2016年の佐賀桜花賞(地方重賞)に勝利した他、2016年のDW2016九州ダービー栄城賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月14日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた2戦目は、L.オールプレス騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

8月1日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3歳（2016年）

1月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた6戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の筑紫野賞（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた7戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のつばき賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったディーズメヌエットにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

2月21日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイキサトフレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の古伊万里賞（佐賀ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の佐賀桜花賞（佐賀ダート1750m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダンツブルースに3馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳戦の有田焼特選（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のボンデージに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月29日、中4週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のDW2016九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1500m 内回り曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のケイティーアニマルに1馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

7月14日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦のはまなす特別（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヘイロードにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月4日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1四五六（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた16戦目は、3歳戦のフォーチュネイトききょう特別（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた17戦目は、初嵐特別（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた18戦目は、うお座特別（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマスタークロスに2馬身半の差をつけて制した。

10月14日、中2週で迎えた19戦目は、スマイルシティ・わ!しながわ特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4歳（2017年）

3月7日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、一般B3四（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた21戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、陽春賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた22戦目は、エイプリル賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた23戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のデネボラ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったタケノビワに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中1週で迎えた24戦目は、エメラルド賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のジューンブライド賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた26戦目は、横川怜央騎手を鞍上に迎えて、南風賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた27戦目は、アルタイル賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。