キングウイザード（1998年生、母アインエンジェル）

キングウイザード（1998年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のポリッシュネイビー（当時14歳）と交配したアインエンジェルが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原厚志。戦績は、中央平地3戦0勝、地方38戦9勝2着6回。主な勝ち鞍は2002年のベイブリッジ特別(一般C1一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤原厚志から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、藤原厚志から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、広松重信によって315万円で落札された。

手島勝利厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2000年）

8月6日、デビュー戦は有馬澄男騎手を鞍上に据えて、3歳（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月2日、中7週で迎えた2戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキングボスに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月17日、中6週で迎えた3戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイキチケットを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2001年）

1月7日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦のニューイヤーカップ（佐賀ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマックスローマンに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

2月17日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦3勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦3勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦3勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

10月17日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、井上悦児騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で井上悦児騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したビワストームを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上悦児騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオーディーミラクルに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月23日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で井上悦児騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリンデンリバティーを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

4歳（2002年）

1月4日、中1週で迎えた13戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマジックボールに約13馬身の大差をつけて勝利をモノにする

1月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は井上悦児騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマルカヴィットに2馬身半の差をつけて6勝目をマークした。

2月24日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジーティービジョンに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月11日、中1週で迎えた16戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したテイオーモナナを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、星雲特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたプレジャートーイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中4週で迎えた18戦目は、織姫特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた19戦目は、ベイブリッジ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウツミルンバルンバに4馬身の差をつけて8勝目を手中に収めた。

9月8日、中3週で迎えた20戦目は、白露特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で金子正彦騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったタキノチャンプに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた21戦目は、アンドロメダ賞（大井ダート1790m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で金子正彦騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

10月14日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のオクトーバー賞（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で金子正彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月28日、中1週で迎えた23戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、レミニス賞（大井ダート1790m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の青海波特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は金子正彦騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5歳（2003年）

4月17日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、陽炎特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた26戦目は、新緑賞（大井ダート1190m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（8戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

7月1日、中6週で迎えた27戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、一般A2 B2（荒尾ダート1500m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のモンテクラウンに2馬身半の差をつけて9勝目を手中に収めた。

7月16日、中1週で迎えた28戦目は、阿蘇烏帽子岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧野孝光騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、オクトーバー賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた30戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、青海波特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた31戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般B3二（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた32戦目は、初霜特別（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたハートフルシフォン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月15日、中1週で迎えた33戦目は、もみの木特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

6歳（2004年）

1月1日、中1週で迎えた34戦目は、初夢特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

2月3日、中4週で迎えた35戦目は、一般B3三（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた36戦目は、ハンデ戦の駿麗特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

2月24日、中1週で迎えた37戦目は、一般B3二（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

7月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた38戦目は、志布志湾特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた39戦目は、錦江湾特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は井上悦児騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月29日、中4週で迎えた40戦目は、関門海峡特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた41戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は井上悦児騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。